*Exhibition



*artist statement


「鉄のシリーズ」として1989年に作品を発表し、これまで同シリーズで撮影を続けている。
当初は風景の中に鉄の構築物などを含むことと、自分自身の錆びた鉄に関わる原風景を感じながらの撮影だった。
しかし、撮影を続けるに従い、私たちが何かを作りだして壊す(或いは壊れる)、そして束の間には何かがある状態で保留されて見えることがあり、スピード感のあるScrap & Buildの繰り返される今の世の中を過ごす中、例えば、建築物のような鉄を含んだ構築物を通しても、風景が変わっていくさまを記録しているのだと考えるよになった。
つまり一連の風景の撮影をすることによって、このような時や場所があったということも記録しているのだと思っている。
そのような思いを持ちながらも、日常的に出会う変化だけでは無く、2001年9月11日にニューヨークで起こったこと、自然災害では2011年3月11日に日本の東北で起こったことや昨年の熊本地震などを目の当たりにして、改めて無常であることを突きつけられている。




*artist


金澤 徹|Kanazawa Toru

主な展覧会に、
2016年「京都写真展」参加(2008年-)ギャラリーマロニエ/京都
2003年「鉄のシリーズⅤ」Esther Allen Greer Museum Gallery, University of Rio Grande/オハイオ州ライオ・グランデ
2002年「鉄のシリーズⅣ」The Third Gallery Aya/大阪
2000年「画廊の視点2000」参加 大阪府立現代美術センター
2000年「鉄のシリーズⅢ」The Third Gallery Aya/大阪
1994年「鉄のシリーズⅡ」ブレーンセンターギャラリー/大阪
1991年「WIDE ANGLE VIEWS」プリンツティールーム/京都
1990年「ニューメキシコの想い出」ヘアーベース/京都
1989年「鉄のシリーズ」プリンツティールーム/京都
1989年「ニューメキシコの想い出」プリンツティールーム/京都
などがある。




*概要


galleryMainでは、1989年に「鉄のシリーズ」として発表し、現在まで一貫して制作を続ける金澤徹の個展「鉄のシリーズⅥ 儚き移ろい」を開催致します。
金澤はこれまでにコマーシャル写真での活動の他、写真展の企画とディレクション、W.ユージン・スミス、アイリーン・M.スミスの「水俣」作品の研究とディレクション、教育機関で教鞭をとるなど様々な視点から写真と関わっています。
今回展示する「鉄のシリーズ」からは、「鉄」という強固なモノそのものが、自然環境や時代背景の中で変化する様を捉えながら、我々が生活する日々が、時間の流れとともに大小全ての事が移ろい行くものであるということを再認識できます。
またこの「鉄のシリーズ」の延長戦として、ニューヨークWTCエリアをテロ事件の2週間前に撮影した作品と、2003年から現在に至る2016年まで定点的に撮影した作品を含めた新旧の作品を一同に発表致します。