展示情報
川口武志による初個展
強いモノクロ写真が
見るものを重く引き込み
心を揺さぶる

どこかヒヤリとする写真たち
影の部分に映るものはなにか



  

*exhibiton

 川口武志 写真展   Kawaguchi Takeshi Photoexhibition 


" 明日パパが死んだら "


10/10[fri.] - 10/19[sun.]
 *close on wednesday 水曜休廊

14:00 - 20:00/weekday  *13:00 - 20:00/holidays


from artist  

なぜ娘の写真を撮るのか、それは父親の存在を残しておきたいからです。

今まで娘と一緒に過ごしてきた時間は、記憶として残っています。
しかし忘れない記憶は無いと思います。
認知症の祖母は私の存在が既に無くなり、
私も幼少のころの祖母との記憶は、ぼんやりとしか残っていません。

父親の存在を残すということは、
「娘への愛情の記憶」
を記録することで可能になるのではないでしょうか。
例えば胎児のエコー写真は不鮮明ですが、
豆粒大のその影を見ると、家族の存在と愛おしさを感じることができます。

今回の写真は他人から見たら特異なものかもしれませんが、
お風呂場の扉でふざけあっている、ありふれた父親と娘の情景を撮影したものです。

私は父親の存在を想像する「きっかけ」を写真に託したいのです。



profile  

1976 年京都市生まれ。2005 年から写真を撮り始める。娘を撮影するのがライフワーク。今展が初個展。
2013.2 「KYOTO PHOTO AWARD 2013」一般部門 投票5 位、on and on 賞
2014.6 グループ展「messege ~親ばか写真展~」
2014.9 御苗場vol.15 関西出展予定


from gallery  

川口武志の写真展を開催します。写真を記憶と記録と捉える川口の今シリーズは、父娘が扉のガラス越しに遊んでいる姿を戯れながら撮影したものです。
しかしその白黒写真から受けるファーストインプレッションは、遊んでいるという事実というよりも、画面の力強さではないでしょうか。人間の造形や陰影、グラデーションする光と影、顔の消失によるアイデンティティの欠落、(ここでも顔が人間の表層における最大のアイデンティティだという事が予期せず表れています。)などが制作意図や現実を越えて見るものの心に深く入り込んできます。
息が詰まるような画の強さは、川口がもつフォルムや光を捉える視点の強さと鋭さによるもの。親の愛情写真に収めることの出来ない今作がどのようなものを伝え、鑑賞者との間に何を生み出すのか。

※モノクロインクジェットプリント 10 点展示予定